メール原文

こんにちは☆妻と一緒にいつも楽しく読ませていただいています。
以前こんな出来事があったので紹介してもらえたらなと思い投稿しました。
数年前の話なんですが、大型連休中に私が県外へと出張に行く日に起きた出来事です。
その日は朝が早いこともあり、自宅からそのまま出張先へと向かう段取りを取っていました。
出張先へは新幹線を利用して目的地に向かおうとしていました。
私が駅についた頃には、窓口には既に長い列ができていたのです。
このままこの列に並ぶとマズイなと思い、券売機の方へ目をやると少しそちらの方がすいていたので券売機に並んでいました。私の前に並んでいたのは20代後半から30前半くらいの若い夫婦で、その前には70過ぎのおばあちゃん、さらにその前に2、3人並んでいるという感じでした。私の乗車する電車の時間が迫ってきており少しイライラしてきていました。目の前の夫婦もイライラが隠しきれず、貧乏ゆすりや舌打ちが聞こえてきました。「苛立つ気持ちも分からなくないけど大型連休ってこんなもんじゃない?・・・」と思いながら私も時間を気にしながらおとなしく待っていました。
そして少しずつ列が進み、二人前のおばあちゃんの番に。
おばあちゃんは両手に重そうな荷物も持っており、ヨタヨタした動きで券売機の前と歩きます。
そして手に持ったカバンをごそごそやりながら財布を探しています。
これは、外国人よりも時間がかかるかも?なんて思いながらおばあちゃんの姿を見守っていました。
ようやく財布を見つけたのか、小銭を漁っています。
そのなかなか順番の回ってこない夫婦は、シビレを切らし、ある一言を発したのです。
『おーい、おばーちゃん、早くしてくれよ。急いでいるんだ。』
「みんな急いでるんだから財布ぐらい準備しといてよ」
『電車乗り遅れたらどうしてくれるんだ、早く』
と心のない言葉を言うのでした。するとおばあちゃんは声をかけられたことにびっくりしてしまい、小銭をぶちまけてしまったのです。あちゃーと思いながら私は小銭を拾うのを手伝いに動いたのですが、前の夫婦は眉間にしわを寄せながら、『まったく・・・先に券売機使わせてもらうよ』
と散らばった小銭には見向きもせず、券売機へ一直線へ。
なんだこの人は・・・と内心かなりイラつきましたが、ほっといて小銭を拾うのを優先しました。
すると、隣の券売機に並んでいた3人の外国人男性がすぐこちらに駆け寄り、小銭を拾うのを手伝ってくれたのです!券売機で切符を買い終わって、小銭が落ちる音が聞こえてすぐにこっちに駆け寄ってきてくれたみた様子でした。腰の曲がらないおばあちゃんは必死に屈もうとするのですが、この外国人たちが「ダイジョウブ、ダイジョウブ」と真っ黒の大きな手で言いながら率先して小銭を拾ってくれたのです。そして拾い終えた私たちは、おばあちゃんに小銭を渡すと、おばあちゃんはひたすら、「ありがとうございます、ありがとうございます・・・」何度も感謝の言葉を発していました。
しかし外国人男性は、特に何も言うこともなく、笑顔で片手を振り上げ、その場を去っていったのです。外国人でありながら、日本の心でもある「助け合い」を率先して行うにもかかわらず、先ほどの夫婦といえば、手伝うどころか悪態をついて、我先にと券売機へ。
さすがにこの様子を見ていた周囲の人は、この若い夫婦に対し、白い目で見ていたことは言うまでもありません。この外国人たちは、本来日本人が持ち合わせている『困った時はお互い様』という『助け合う』という行動が咄嗟にできたのにも関わらず、先ほどの若い夫婦といったら・・・
この『外国人』たちが素晴らしいと思うと同時に、そんなこともできない『日本人』としてどこか恥ずかしい気持ちになってしまいました。このイケメン外国人男性たちの行動を、是非とも見習って困っている人を率先して助けられるような男になりたいなと感じてしまう、そんな出来事でした。こんなお話ですが、どうでしょうか?もしよければcadtさんに掲載をお願いしますm(__)m

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