先日の授業の時、クラスメートが植村花菜さんの「トイレの神様」という歌を流してくれた。
「トイレには綺麗な女神様がいるんやで、だから毎日きれいにしたら、女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで」とおばあさんはトイレ掃除が苦手な孫娘に言った。
この歌詞を聞いて、涙がぽろぽろ流れてきた。そのメロディーを聞いているうちに、私は目の前に一つの画面が浮かんできた。
ちょっとだけの白髪から見ると、40歳を過ぎたおばさんのようだ。
彼女はしゃがんで、雑巾でトイレの便器をごしごし磨いていた。
よく考えたら、それは、私が日本の山梨県で旅行して見た場面だと思い出した。
ある日、旅館でトイレに行く時、屈んで便器を磨いているトイレ掃除のおばさんの姿を見た。
その時、私はあまりにびっくりして、口が閉じられなかった。
トイレ掃除はただモップをかけるぐらいだと思っていた。
そして、多くの中国人にとって、雑巾でごしごしパブリックな便器を磨くことはありえないだろう。
びっくりした以外に、敬慕や感心という気持ちが知らず知らずのうちに沸き起こった。
そうすると、どうして日本のトイレはいつもきれいなのか理由が分かった。
その後、何回もトイレであのおばさんに会った。
おばさんはいつもマスクをかけて、ゴム手袋をしていた。
会う時、おばさんはいつも親しく「こんにちは」とあいさつしてくれた。
私は日本人の心を込めたあいさつが大好きだから、トイレ掃除のおばさんにとても好感を抱くようになった。