母が作った料理が大失敗…。その時の父の一言が一生頭から離れない。

2016.01.09 impression

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その日はいつものようにお母さんはキッチンで家族の夕飯を作っていました。
仕事から帰宅したこの日のお父さんは、普段以上に疲れた様子でクタクタになっていたそうです。
 
夕飯のメニューはシチューとトースト。
しかし、目の前に出されたトーストを見て、少年は息を飲みました。
こんがり美味しそうとは決して言えない、真っ黒な石炭をスライスしたようなトーストだったのです。
 
私はなんて言っていいのかわからず、お父さんの言葉を待ってみる事にしました。
 
疲労困憊のお父さんがどう反応するのかビクビクし不安に思っていると、お父さんは何も言わずにそっとトーストを手に取り、ハーブ入りのバターをぬって美味しそうに食べ始めたのです。
 
何事もなかったかのようにたっぷりのシチューと共に食事を始めたお父さんは、黒焦げになったパンを頬張りながら、いつものように僕に今日は学校でどうだったのか、宿題は終わったのかと話してきました。
 
私は何て答えたかはもう覚えていないが、その後に起きた出来事を私は一生忘れることができないと思う。
 
お母さんは何も言わずに食べ始めたお父さんに対し罪悪感を感じたのか、焦げたパンについて謝り始めたのです。
 
しかし、お父さんは落ち着いた様子で、
 

 
「何を言っているんだい、ハニー。僕の一番好きな焼き加減だよ」
 

 
とニッコリ微笑んだのです。

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