仕事をしていると、どうしても予期せぬトラブルや残業が生じてしまうもの。
それが、どれだけ特別な日であったとしても・・・
その日は愛する娘の5歳の誕生日。
決算前の繁忙期ではありましたが、何とか夜はスケジュールを空けて、誕生日を祝う為に帰宅しようと考えていました。
しかし夕方前に、重大な社内トラブルが発覚。
部署全員で夜通し対応しなければいけない様な、重大なトラブル。
幾人かの部下を率いる立場だった事もあり、娘の誕生日といえども帰る訳にもいかないと考え、部下を鼓舞しながらトラブルの解決に取り組んでいました。
そんな時に、部署のトップである上司に、仕事を依頼されます。
渡されたものは、段ボールの小箱と書類らしきものが入った封筒。
宛名には、取引の長いクライアントの名前が書いてあります。
「急いで、この書類を◯◯へ届けてくれ」
荷物を持ち込み、車へ乗り込みます。
その時携帯電話に、一本の電話が・・・
その後、涙を流す事になるとは、思いもよりませんでした。