妻が失明…すると夫は突如庭を掘り出し、20年間掘り続けた。その理由とは

2016.02.29 impression

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『死んでしまいたい・・・』
 
そう語るのは宮崎県児湯郡新富町に住む、黒木靖子さん。
黒木靖子さんと夫の敏幸さんは1956年に結婚して以来、酪農業を営んできました。
 
毎日休む日もなく早起きし、60頭もの牛を育てても生活は非常に苦しかったそうです。
 
しかし、二人にはある目標がありました。
 

 
「お金を貯めて仕事を辞めたら、二人で日本一周旅行に行こう」
 

 
そう約束した黒木さん夫婦は、子供を育てながら日々支え合っていました。
 
しかし、結婚してから30年の月日が経ったある日、靖子さんに悲しい運命が襲いかかります。
52歳を迎えた靖子さんは、突然目の不調を訴えたのです。
 
敏幸さんはすぐに靖子さんを病院に連れて行くも、原因は不明。
 
それからわずか一週間後、靖子さんの目は完全に見えなくなってしまいました。
緊急入院した病院で、糖尿病の合併症という診断を受けることに。
 
夢も希望も失った彼女は、口数も笑顔を見せることもどんどん減っていったそうです。
 
二人で働き詰めで行っていた60頭の牛の世話を敏幸さん一人で行うことは不可能。
靖子さんの失明は二人で築いてきた酪農を手放さなければならないことを意味していました。
 
妻の体を気遣う余裕もなく失明させてしまったこと、二人で築き上げてきた酪農の閉鎖、そして旅行の約束を果たせなくなってしまった敏幸さんは、不甲斐ない気持ちでいっぱいだったと言います。

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