「死んで当然。死んで償え」激化し続けるネット中傷。歪んだ正義感で振りかざす言葉の暴力。現代社会の「癌」はなくならないのか

2015.02.04 impression

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現実的にネット上で飛び交っている誹謗中傷は、現実世界ではほとんど使われない様な、恐ろしく「凶暴」な言葉です。
しかし、ネットだとそうした言葉になんら抵抗もなく使ってしまう。
そうした「人」としての当たり前の意識が圧倒的に希薄になってしまっているからこそ、こうした問題が絶えず生まれるのではないでしょうか。
 
またそうした誹謗中傷を繰り返す人の根底には、「自分が正しい」という、歪んだ正義感が存在していることも、問題を根深くしている原因かもしれません。
冒頭で紹介した故小泉みつお議員の炎上。
確かに故小泉みつお議員が犯した失態は大きな問題であることには変わりありません。
 
しかし果たして、死んで当然なのでしょうか?
死んで償うことが最善なのでしょうか?

 
冷静に考えればそんなわけがないのに、あたかもそれが正義かの様に、「死んで当然」と言葉の暴力を言い放つ人がたくさんいるのです。
そして、それに賛同してしまう人も・・・
 

こうした社会問題を改善するには、どうすればいいのか。
その解は、実は驚くほどシンプルなものかもしれません。
 
先日、“ネガコメ”を書き込もうとすると警告を表示 14歳の女の子が「ネットいじめ撲滅システム」を開発するまでという記事が注目を集めましたが、非常に興味深い実験結果があります。
 

 
「ちょっと待って。とても侮辱的な発言をしようとしているよ」という忠告が表示された場合、93%の未成年たちはコメントするのをやめました。このシステムにより、侮辱的なコメントに至る意欲を71.4%から4.6%にまで減少させることに成功したのです。
 

引用:
logmi

 

 
つまり、誰かを傷つけるコメントをするかどうかを、コメントする前に一回考えさせるだけで、こうして誹謗中傷の意欲は大きく削られたという事になります。
それはすなわち、「冷静」に考えれば、わざわざ労力を使って人を傷つけようと行動するのが如何に愚かな行為であるかを、人間自身が本能では理解しているということではないでしょうか。
 
わざわざ時間を割き、誰かを批難・批判・中傷し、傷をつけ、最悪命まで奪う。
これが良いことだと思う人は、少ないはずなのです。
一人一人が、今より少しだけ冷静になり、その「誹謗中傷」が必要なのかどうか、考える。
たったこれだけで、大きく今のネット世界は改善されるのではないでしょうか。
 
本エントリーが、そのきっかけとなってくれる事を願ってやみません。
 


Writing by Masaki Shinohara


出典:livedoor newsgigazinelogmi


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