そこに置かれていたのは、どうやら日記のよう。
大きくなってあまり口をきかなくなった娘が、未だにこういった事をしているのはとても意外でした。
そこにはびっしりと娘の字が書かれており、こんな事が書かれていました…
今日もお父さんを傷つけるようなことを言ってしまった。
あんなこと言うつもりなかったのに
お父さんが私のことを心配して言ってることぐらい分かるのに
なんでこんな態度しかとれないんだろ
自分が嫌になる
素直にいつも心配してくれてありがとうと言いたい
ここまで育ててくれてありがとうって言ってあげたい
いつも遅くまで働いてくれてありがとうって言いたい
休みの日まで家事をしてくれてありがとうって言いたい
自分を犠牲にしてまで、私のことをいつも優先してくれてありがとうって言いたい
でもいざお父さんを前にすると、どう接していいか分からなくなる
昔のように接すればいいんだろうけど…変に擦れちゃったもんな私
今度の父の日に一度しっかりと話してみよう。
そこには普段は見せることのない娘の気持ちが書かれていました。
恐らく、愚痴や悩みをこぼす相手がいない為、毎日ここにその日あったことなどを、家族に話す感覚で日記に綴っていたのでしょう。
なんだか読んでいるうちに視界がぼやけてきました。
大変なことも多かったけど、やっぱり今まで頑張ってきて良かったなと…
勝手に日記を見てしまって、娘に少し後ろめたい気持ちもありましたが、それ以来素っ気ない娘の態度も全く気にならなくなりました。
娘はそんな僕の様子に何か違和感を感じているようですが。(笑)
今はもうすぐやって来る父の日を楽しみに、仕事を頑張っています。
Writing by Y.sato of cadot
提供:田中 正志
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