婚約者の存在
実花さんは病気になる半年前に、裕二郎さんという男性と婚約をしていました。
その後実花さんの病気が発覚すると、裕二郎さんは周りの人々から婚約解消を勧められることに。
しかし、本人はそんな気持ちは全くなく、休職してまでも彼女に寄り添い支え続けました。
抗がん剤の副作用で髪が抜け落ちていく実花さん。
そんな彼女の気持ちを少しでも分かち合おうと、裕二郎さんも自ら頭を丸めて彼女を励まします。
しかし、日に日に病気は進行していき、実花さんの体はボロボロに。
藁にもすがる思いで試した高額の海外未承認薬も、残念ながら効果が出ることはありませんでした。
そして、余命2ヶ月という頃。
そんな状況の中裕二郎さんは品川家に対し、”ある提案”を持ち掛けたのです。
それは実花さんと「結婚式」を挙げさせて欲しいという申し出でした。