環境活動家のリンダ・コーブナーさんは、これまでずっと地球上の動物保護活動に従事してきました。
彼女は学生だった頃、当時まだ23歳という若さで、動物実験場で一生を過ごしてきた6匹のチンパンジーを解放するという革新的なプロジェクトを率いていました。
当時は、実験に使われなくなった動物は殺してしまうのが慣例でした。
リンダは、チンパンジーが屋外の広大な保護区域で暮らし、少しでも尊厳を取り戻せるように懸命に活動します。
このチンパンジーたちは、生まれた時に動物実験用に捕らわれていたため、自然では暮らすことができません。
そのため、自然に返すという選択肢はなかったそうです。
あるメスの場合は、定期的な治療も必要としていました。
それでも、チンパンジーが怯えながらも初めて新鮮な草の匂いを嗅ぎ、自由に動けるようになったのを見たとき、リンダの胸には喜びがこみ上げできたのでした。