15日(同16日)のシリーズ初戦、場内アナウンスで「代打イチロー」が告げられると、球場内はスタンディングオベーションに包まれました。
そして、メジャー30人目の3000本の金字塔に近づくレジェンドへ送る、ファンから喝采の時間を少しでも長くするために、捕手ヤディアー・モリーナ選手がある行動を行ったのです。
イチロー選手が打席に入り、場内から拍手が沸き起こると、モリーナ選手はわざと立ち上がり、プレートの前の土を払うようなしぐさを見せました。
そして、歓声が次第に大きくなる中、ゆっくりとホームベースの後ろに戻ったのです。
名手の一連の動作は、観衆がイチロー選手に十分な喝采を送るだけの時間を作るためのものでした。