「メダル、持ってくるね」ケイリン・脇本雄太が亡き母にメダルを誓う。強い決意の背景に誰もが涙する

2016.08.02 impression

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そんな時、脇本選手の母に末期ガンが見つかりました。
母のことが心配で、前回のロンドン五輪選考会には出場をしなかった脇本選手。
それを境に、成績不振が続きます。
 
そして、2011年、脇本選手が出走していた福井記念決勝日に、母はこの世を去りました。
 
レースが終わるまで知らされずにいたそうです。
 

「終わった瞬間聞かされました。でも、知っていても母なら『しっかりレースをしなさい』って言ったでしょうね」

 
と振り返ります。
 
今まで背中を押してくれた母がいなくなり、五輪の舞台を見せる相手がいなくなってしまい、目標を無くしてしまった脇本選手。
 
しかし、ロンドン五輪を目の当たりにし、再び闘志に火をつけた脇本選手はメダル獲得に向けて再び挑戦し続けることに。
 
そうして獲得したリオ五輪の切符。
 


 

親子で夢を見続けていた五輪への出場。
その夢を叶えることができましたが、五輪に母を連れていくことはできません。
それでも、亡き母のためにメダル獲得を誓いました。
 
脇本選手は、今でも母の夢を見るそうです。
 

「母は何も言わず僕を見て笑っているんです。声をかけようとすると目が覚める」

 
母は天国から片時も離れずに自分を見守ってくれている。
だから、リオでは絶対にメダルを取りたいと脇本選手は誓いました。
 
リオ五輪でケイリンが行われるのは8月16~17日、日本のお盆時期にあたります。
 
脇本選手はこのように話します。
 

お盆の時、仏様は家に戻ってくるでしょ。母は家ではなくてリオまで来ますよ。メダルを取ったら真っ先に、「おかん、やったよ」て叫びます。

 

まもなく幕を開けようとしているリオ五輪。
多くの選手が様々な思いを胸に秘めているでしょう。
 
脇本選手、メダル獲得を目指して頑張って下さい!

 


Writing by S.Shingo of cadot


出典:hochi.co.jp


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