取引先に着き、先ずは担当者と会って謝罪。
担当者はかなりご立腹で「もう今後取引はしない」とキツくお叱りを受けました。
あいにく、その日は社長が不在だった事もあり、担当者への謝罪だけで帰社する事に。
帰路中、上司に「次頑張ろう」と励ましの言葉をたくさんもらいましたが、全く耳に入って来ない程の消沈状態で、寧ろこのまま会社を辞めてしまいたい…そんな心境だった気がします。
でも、そんな私を救ってくれ、そして社会人としてこれからしっかり邁進して行かなければ!と、決意させてくれる人が、翌日私のデスク前に現れたのです。
それは、昨日訪問した取引先の社長。
アポ無しで、自ら訪問して下さりました。
そして、私と目が合うと真っすぐに私のデスク前に立ち、こう話しかけてきました。
昨日、ウチの会社に訪問してくれたんだってね。
出張で留守にしていて…わざわざ足を運んでくれたのに申し訳なかった。
担当者が強く叱責した様で逆に失礼な事をした、ゴメンね。
いいかい。
君の失敗は失敗じゃなくて、社会の洗練だよ。
逆に、せっかくの新企画を採用してあげられなくて、本当に申し訳ない。
ただ、私も会社経営をしている手前、ビジネスはビジネスとして判断せねばならないんだ。
そこだけは、理解してもらいたい。
これに懲りず、必ず新たな企画を提案して欲しい。
私は、この社長の言葉に救われ、目の前のモヤモヤが一瞬にして吹き飛びました。
「一つの失敗でクヨクヨせず、それを挽回する新しい何かを作り出せ」
遠回しにそう言って下さっている気にもなりました。
私は、その後上司に懇願しもう一度チャンスをもらえる事になり、失敗した企画内容を揉み直し、それをベースに改変した新企画を提案。
そして、私に救いの言葉を掛けてくれた取引先の社長は、真っ先にこの新企画を採用して下さりました。
まだまだ未熟者の私ですが、社会人として、一人のビジネスマンとして、今後しっかり精進邁進して行きます。
匿名希望
画像引用元:mocchans.wordpress
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