多くの選手は、トップスピードから、さらに速くなろうとする。
それでは、速度にテクニックが追いつかず、逆に遅くなってしまう。
トップスピードに乗ったら、それ以上は速くならない。
だからといって「その記録を超えよう」と焦ってはいけない。
速く走ることばかり考えて、逆に遅くなる選手はたくさんいる。
速く走ろうなんて考えるな。「自分の走りをすることだけ」を考えたほうがいい。
より速く走ろうとする桐生選手に、「焦るな」「速く走ろうと考えるな」と伝えました。
このボルト選手の言葉は、陸上だけでなく他の仕事や学業などにも当てはまると、当時から話題になりました。
また、この時もう1つボルト選手が日本の陸上界と桐生選手にそれぞれ伝えた言葉があります。
それがコチラ。
桐生にあまりプレッシャーをかけないでほしい。
いいか、桐生。自分のために走れ。それが国のためになればいい。
まずは『自分のために走る』。そして『楽しむ』。
それが日本のためになるんだ。決して国のためだけに走ってはだめだ。
なんて素晴らしい言葉…!
陸上やスポーツに限らず、周囲のプレッシャーに潰されてしまう人は少なくありませんよね。
応援することと要求することは全然違います。
陸上界に限らず、多くのメディア・人も肝に命じたい・命じてほしい言葉ではないでしょうか。自分のために頑張ったことが、結果的に誰かのためにもなったら最高ですよね。
この時の対談を、桐生選手は今でもよく覚えていると話しています。
この対談は今でも鮮明に覚えてます。
怪我で走れなかった時や走りに迷った時は思い出す。
こんな素晴らしい対談を経験できたのはアスリートとして最高の時間でした。
https://t.co/Qcc14XXyRQ— 桐生(kiryu Yoshihide) (@KiryuYoshihide) 2017年6月5日
ボルト選手の言葉どおり、桐生選手にはどうか自分のために、楽しんで走ってほしいと思います。
「9秒台に届かなかった、次に期待したい」ではなく、「調子は大丈夫か、次また頑張ってほしい」と伝えたいものです。
Writing by S.Shingo of cadot
出典:Twitter
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