犬や猫を始め、現代では多くの家庭でペットが飼われています。
多くの人が、自分の愛犬や愛猫を掛け替えのない存在と思っていると思います。
でもそれは、決してあなただけではありません。
家族として受け入れられた「ペット」自身もまた、あなたとの思い出を大切に感じ、愛おしく思いながら、あなたとの時を過ごしているのです。
そんな事を改めて感じさせてくれる、一つの出来事。
13年間連れ添った、一匹の飼い犬。
足を怪我してから外を歩く回数が減り、足腰を弱めてしまい段々と身体が細ぼっていってしまいました。
それと同時に、体調を崩し、医者に連れていくも、獣医にも「もう長くはない」と言われてしまいます。
とても大切に愛犬を育てていたお父さんをはじめ、家族皆が、悲しみに暮れていたそうです。
愛犬と過ごせる時間もそう長くないと言われてからは、なるべく家族で愛犬と過ごす時間を増やすようにしていました。
外出も減らし、家の中で愛犬と共に家族と過ごす時間。
そんな日々に、愛犬も身体は弱っていましたが、何だか幸せそうな表情を浮かべているように感じる事もたくさんありました。
そんな日々が数週間続いた頃、家族が騒然とする事態が起こります。
朝起きると、身体を弱らせている愛犬の姿が、家の中のどこにも見当たらなかったのです。