聞こえるか?
聞こえているか?
きっと、聞こえてるよな?
よく、聞いて欲しい。
今から俺が話す事は、冗談でもなんでもない。
お前は反対するかもしれないけど、俺が決めた事だから覚悟して聞いて欲しいんだ。
今は話せなくなってしまったけど、笑顔を見る事も出来なくなってしまったけど、それでいい!
その代わり、俺がお前の側で一生二人分笑顔でいるから、俺がお前の側でずっと支えるから、俺と結婚して欲しいんだ!
彼は、植物状態の彼女に向かって、”返事の返って来る事のない”プロポーズをしたのです。
ご両親には許可をもらってきたよ。
ここに、代筆で婚姻届も準備してきた。
嫌だなんて、ダメだなんて絶対言わせないからな!
だって、お前断れないだろ?(笑)
少し笑いを交えながらプロポーズをしている彼でしたが、その声は震えていました。
そして、驚くべき奇跡はこの後に訪れます。