男手一つで育ててくれた父に夢を否定され、酷い言葉を吐き捨て家出する娘。数日後掛かってきた一本の電話が、娘の人生を大きく変える事に

2016.01.12 sponsored

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親戚のおばさんからの電話に出てみると、
 
「あんた、どこにいるの!?」
 
その電話は『お父さんが交通事故にあった』という連絡でした。
 
慌てて病院につくと、そこにはお父さんの姿が。
 
まるで眠っているかのように…、亡くなっていたのです。
 
仕事へ向かう道中で交通事故に遭い、亡くなったそうです。
 
目の前の光景を信じることが出来ず、その時はただ呆然とお父さんの白くなった顔を見つめる事しか出来ませんでした。
 
「私はなんてことを言ってしまったんだろう」
「すぐにお父さんに謝っていればよかった」

 
葬儀が終わった後暫くの間、自分を責める日々が続きました。
あんなに好きだったカメラがまるでお父さんを傷つけた道具のように感じられて、触る事もできなくなってしまいました。
 
それから数ヶ月が経ち少し落ち着きを取り戻した頃、お父さんの遺品を整理をしていた時の事です。
 
お父さんの部屋で見た事のない、箱を見つけました。
持ち上げてみるとかなり重たい、蓋を開けてみると…、沢山のアルバムと一台の古いカメラが入っていました。
 
その瞬間、私は自分がカメラを好きになったきっかけを思い出しました。
家族が4人そろっていた時、旅行先でお父さんが首から下げていた黒くて大きなカメラ。
それがかっこよくて、羨ましくて、おねだりして何度も撮らせてらった日のことを。
 
あの日を境に私はカメラが好きになったのでした。
 
「私カメラ大好き、将来カメラマンになる!」
 
「そうか、それならたくさん勉強してお父さんをかっこよく撮ってくれよ!」
 
私は幼いころ、お父さんに夢を伝えていたのでした。
 
あふれる涙を拭いながら、めくるアルバム。
そこには私がお父さんのカメラで撮った、たくさんの写真があふれていました。
 
空しか写っていない写真。
お父さんの顔が半分切れた写真。
もうなんだかわからない真っ暗な写真まで。
 
当時はデジカメなどはなく、現像するのにもお金がかかるのに、お父さんは私が撮ったすべての写真をアルバムに入れてくれていたのでした。
 
そのなかにちょっときれいなアルバムが有るのをみつけます。
そこには私が専門学校に入ってから撮った写真が。
 
「お父さんってば、いつの間に私の写真をプリントしたの?」
 
そんななかひときわ大きくプリントされていた、私が小さな賞をとった時の写真。
 
私はこの時、お父さんの真意にようやく気づきました。
幼いころからの夢を知っていたお父さん。
でも、不安定な仕事をさせることが心配で安定した仕事を選んで欲しかったのでしょう。
 
しかし、一方では、やはり応援してくれていたんだな、と。
 
カメラマンとして生活をしていく事は、決して甘い事ではありません。
その日、私はお父さんが亡くなってから初めてカメラを手にしました。
 
そして天国のお父さんを撮影するように、空に向かってシャッターを切ります。
 
「絶対に夢を叶えて、遠くで見守っているお父さんを必ず安心させる」
 
私は強く誓ったのでした。
 

その日以降、私はアルバイトをしながら必死にカメラマンとしての修行に励みました。
ある日、プロのカメラマンである先輩から勧められ、コンテストへの応募を決意しました。
 
写真のテーマは「愛する人」
 
コンテストでの結果よりも、お父さんの事を想って写真を撮り続けました。
 
『私の事をしっかり見ていてね』
 
お父さんに想いを届けるよう何度もつぶやきながら、何よりも気持ちを吹き込んだ「愛する人」の写真。
そこには私の大好きなお父さんの姿はもうありませんでしたが、私にできるすべてをこめて撮影しました。
 
結果、そのコンテストでは賞を取る事は出来ませんでしたが、私の中で何かが変わったのをハッキリと感じることができました。
 
今でも、お父さんに言ってしまったあの一言は後悔しています。
あの時、もう少し冷静に話をしていれば、すぐに謝ることが出来ていれば…。
 
だからこそ、私はこの夢を掴まなければならない。
天国にいるお父さんに、夢を叶えた立派な私を見てもらうためにも。
そして、いつの日かお父さんに伝えたいと思います。
 
「夢を応援してくれて、ありがとう。」
 
********************
 
お父さんとの悲しい別れ、伝えられなかった気持ち。
しかしお父さんの本当の想いを知った後、前を向いて一歩一歩進んでいくことで、彼女は大きな夢へのきっかけを掴むことができました。
 
誰にでも、過去に戻りたいと思ったり、後悔を抱いたりする事はあります。
しかし、それでも前を向いて進めば、夢や想いは叶うものなのかもしれません。
 
HYの「愛しあって許しあって」という歌の歌詞に、以下のような節があります。
 
“二度とはもう、同じ明日は来ない 二度とは来ない”
“過去にはもう戻れないから もう戻れないから”
 
この親子の境遇と重なる部分があり、とても心に響きます。
 

 
過去は忘れない。
けれど前を向いて行く。

 
それこそが私たちが今を生きる上で、とても大切な事なのかもしれません。
 


 
「キットカット」新ショートフィルム「そちらの空は、どんな空ですか?」が公開されました。
 
この作品では、遠く離れた2人のヒロインが空と「キットカット」によって繋がれ、励まし合う様子が描かれています。
 
この本作と連動した形で、遠く離れた人たちを応援するエールソングとして今回ご紹介したHYの「愛しあって許しあって」が制作されました。
 

 


Writing by Y.sato of cadot


提供:ネスレ日本株式会社


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