いつも通り上司と同僚に昼食後呼び出されトイレに行くと、タバコの吸えない私にタバコを吸えと強要してくるのです。
そもそも、会社のトイレ内でタバコなど吸ってはいけません。
無理だと拒絶する私に力ずくで吸わせようとする2人。
すると…洋式トイレから一言。
おーい、そーゆーのやめろよー。
ここ禁煙だぞー。
顔も名前も分からんからとりあえず見逃してやるからー。
と、その声の正体は明らかに社長。
洋式トイレの扉は普段から閉まっていて、押すと開くタイプ。
なのでそこの一室に、ましてや社長がいるなんて誰も思いもよりません。
何故なら、社長は社長室のある一つ上階のトイレを利用するはずだったからです。
この事態に僕をイジメていた上司と同僚は声をひそめ「行くぞ、来い!」と静かに私を引っ張りながらトイレを後にしました。
お前言うなよ。
この言葉とともにその日はそれ以降何もされませんでした。
しかし、驚く事態はこのさらに後日に起きたのです。