数時間後、絵が完成しました。
黒板全面に描かれた、青空の下に咲き誇る桜の木。
その桜の木を見つめる少年少女が別れを惜しむ歌詞を表現しています。
色鮮やかな桜の木は、近くで見ると一つ一つ花が細かく書かれています。
チョークという限られた色の数で描かれたとは思えないほどの完成度ですね。
しかし、彼女らの作品はここで終わりではありません。
黒板アートは『消す』までが制作のうちなのです。
何時間もかけて描いた絵を、自らの手で消していく2人。
しかし、そこにためらいはなく、笑顔に満ち溢れています。
黒板アートは最後に消えてしまう『儚さ』も醍醐味の一つだと言います。
今まで何度も描いては消してを繰り返してきた彼女らにとって、『黒板アート』はかけがえのない思い出になったのではないでしょうか。
Writing by S.Shingo of cadot
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