清原容疑者に密着取材をしていた当時、清原容疑者は頻繁に負傷していたこともあり、2軍にいた期間も長く、ウェイトトレーニングルームにこもって練習することが多かったと言います。
そのウェイトトレーニングルームは、報道陣を一切入れない「開かずの扉」と呼ばれていたようですが、ある日ドアが開き、医学療法士の方から「乙武さんどうぞ」と言われて、中に入ることができたそうです。
乙武さんは当時「なんでなのかなあ」と心中を渦巻いていたのだとか。
そして、何日か通い続けると、ある日清原容疑者は乙武さんにある質問を投げかけました。
『乙武君さぁ、自分の体のことを考えてウワーッて考えたりすることないの?』
と言われたのだそうです。
これに対し、乙武さんはこのように語ります。
『清原さんが本当に恵まれた肉体で、これまで野球で素晴らしい成績を残してきたのに、それがだんだんケガをしがちになり、思うように成績を残せない。
試合にも出られないということで、彼のいう「ウワー」という状態になってしまったみたいで。
それを私から克服するヒントが得られたらという思いで招き入れてくださったんだなぁと思いました』