僕はそんな光景さえも、賑やかでいいなぁ。と思いながら温かい目で見ていたのですが、お母さんや他の客はそうでもない様子…
なんとも迷惑そうな表情で子供と母親を睨む客もいました。
「いい加減にしなさい!」
そうお母さんが叱るも、全く言うことを聞かない子供はさらに店内を走り回り、奥の小さな座敷スペースに飛び乗り置いてあった灰皿をガチャガチャと叩き始めてしまいました。
これはさすがに大変だな…と思ったその時、私の目の前でジッとその様子を見ていた寡黙な大将がおもむろにその子供の方へと歩き出したのです。
あ、やばい。
怒られるんじゃないかな。
怒られるんじゃないかな。
そう息を飲み見ていると、大将は思いもよらない行動に出たのです。