大きめのその音は、大袈裟でもなく店内に響き渡るほどの音。
タイミング的に、店内が一瞬静かになった瞬間だったこともあるでしょう…
誰が聞いてもすぐにその音の正体がオナラだと分かりました。
遠い席の人は気づいていない様子でしたが、やはり近くの席の人はその音を聞き、すかさず音のした方を振り向きます。
と、そこには赤面して慌てる様子の女性スタッフの姿が…
ここで普通なら失笑が起きるか、その女の子がもう2度と店内を歩けないほどの恥をかいてしまい収束を迎えるのですが、このすぐ後に起きたことがあっぱれだったのです!!
恐らく、大きな音に気が付いてお客がその女の子の方を振り向いて3秒もなかったと思います。
今にも笑いが起きるか、シーンと静まり返りそうなその空気に見事に割って入ったのが、先ほどの爽やか男子高校生スタッフ。
ちょうどタイミングよくその女の子スタッフの横を通り過ぎようとしていた彼は、すかさず一歩前に出て、
すみません!!!
僕です!!!!!!
失礼いたしました!!
と、一言。
しかもかなり大きな声でした。
この言葉とともに、その”嫌な空気”が一瞬に変わり、終始にこやかな笑顔や、中には「おおー!」「よっ!」とこの男子高校生スタッフへ称賛を送るような声を掛ける人も2.3人いました。