ポールさんはブルテリアがずっと乗車していることに気がつき、車内マイクにて、
『犬の持ち主はいませんか?』
と尋ねたものの、車内にいる乗客は全て違うとのことでした。
運行を終え、ポールさんはブルテリアの様子を見に行くと、じっと震えながら座っていたそうです。
ポールさんは
「すごく不安そうに震えていて・・・。
でも利口そうな犬だなと思ったので、家に連れて帰ってやろうとバス会社に言ってみたのですが、もし咬まれた場合、労災として認められないということで、連れて帰るのを断念した」
と語ります。
また、ブルテリアはそこから動きたくなさそうだったとも言います。
この姿を胸を痛めたポールさんは、持ち込んだ食べ物をブルテリアに与え、一晩中バスの中で付き添ってあげたそうです。