後世にその時代の風景を残す貴重な記録となる写真。
しかし、昔は今のような高性能なカメラはあまり存在せず、戦前戦後の頃の写真となるととても色あせた白黒の写真が残っているぐらい。
しかし、そんな投稿をきっかけにして、70年前の写真が話題に!
その投稿と写真がこちら。
これが約70年前の表参道であり同潤会アパートなのか。並木が生長する前でなければ撮れない構図だよね。ちょっと感動するわ… https://t.co/fRfb03hxp8 pic.twitter.com/CnqJmdGbG6
— koganeist (@koganeist) 2016年5月19日
スゴい!
こんなに鮮明な70年前のカラー写真は見たことがありません。
そしてこの写真に写る風景は表参道ということですが、今と比べると本当に何もなかったのですね。
さらにこの写真には驚きのものが写っていました!
写真を少し拡大してみると…
「馬車が通ってる?」というご指摘が散見されますが、拡大すると、自転車でリヤカーを引いてる人ですね。 pic.twitter.com/gSXzDi64h5
— koganeist (@koganeist) 2016年5月20日
なんと、リヤカーを自転車で引く人の姿が。
なんだかその時代の風景が身近に感じられて感動してしまいます。
◯このカラー写真は一体誰が撮ったのか?
この写真を撮影したのは鳥類学者のオリバー・L・オースティン氏。
オースティン氏は、ハーバード大学で鳥類学の博士号を修得し、その後アメリカ海軍に従軍。
1946年の4月から1949年の12月まで米国天然資源局(the Natural Resources Section)の野生生物部署の代表に就任し、占領下の日本で狩猟法の改善や動物保護区の設定など野生動物の保護に尽力。
その約4年間の間に駐留中のアメリカ人の生活や東京や地方の生活に関する1,000枚以上のカラースライドを残したのだとか。
そして息子のトニー・オースティン氏が所有していたものを フロリダ州立大のアニカ・カルヴァー准教授が中心となり、戦後70周年を記念して デジタル化され、私たちの目に触れることとなったのです。
なかなか見ることの出来ない、70年前の東京の風景を今までよりも、身近に感じることの出来るカラー写真でご覧ください!