有給は使わなきゃ”損”だと思ったので、全部使ってみた結果…

2016.06.04 topics

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世界各国の年次有給休暇の取得率と比較すると、日本の年次有給休暇の取得率は並外れて低いことが以前から問題視されている。
 
その結果長時間労働や働きすぎとなり、健康を害したり、精神疾患(うつ病など)や過労死、過労自殺に至る労働者が後を絶たない事態を招いている。
 

有給消化率世界ワースト2位

 
世界的に見ても日本の有給消化率は、韓国に次ぐ世界ワースト2位だ。
 
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休みに無頓着な日本人

 
また、日本人は世界一休みに無頓着だということでも知られている。
 
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仕事に満足している人の割合も世界ワースト1位

 
休みに無頓着で、有給休暇の消化率も低く、仕事に励んでいる日本人。
しかし、その一方で仕事への満足度もワースト1位という結果が。
 
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その理由として考えられているのが、休みを取ることへの意識の低さや、休みを取りづらい環境だという。
 
日本人の生真面目、周りの目を気にしすぎるという性格が、変に自分たちの首を絞めているように思える。
 
実際に休みを作ろうと思えば作れる状態であっても周りの目を気にしすぎるばかりに、休みが取れていない人も大勢いるそうだ。
 
自分もそう思っていた口だが、実際に今回持て余していた有給休暇を申請してみたら、難なく取ることが出来た。
 
当然自分が与えられている”義務”は果たすべきだが、それと同時に法律で与えられている”権利”をもっと積極的に主張するべきだ。
 
上の人間がそういった環境を作るのが一番理想だが、実際はそういかないことが多い。
 
ならば、自分が勇気を持ってその環境を変えるしかない。
もともと”労働者の心身の疲労を回復させ、労働力の維持培養を図る”ために作られた法律だというのに、そこに遠慮して使わず結果的に健康を害することになってしまっては、自分にとっても企業にとっても不利益だ。
 
休みも仕事を続けていく上で大事なことだ思えば、年休を取ることにも罪悪感を感じなくなるはず。
 
そういった発想の転換が、仕事の意欲の維持にもつながり、結果的に企業にとってもプラスになるに違いない。
 
長い人生、心と体の健康を保つには、思い切って休みをとる勇気を持つことも大切だということを、頑張りすぎてしまう人には切に伝えたい。
 


Writing by Y.sato of cadot


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