今回ご紹介する画像は、日本の南極海調査捕鯨や和歌山県太地町の追い込み漁に対しても過激な妨害を行ってきた、シー・シェパードのメンバーが撮影したものです。
※これ以降グロテスクな画像もありますので、閲覧にはご注意ください。
フェロー諸島では、16世紀頃から追い込み漁が続けられてきました。クジラやイルカの漁について記した記録は1709年までさかのぼることができるそうです。農業の発展が難しかったフェロー諸島の住民にとって、ゴンドウクジラは貴重なタンパク源でもありました。
食用クジラの捕獲だったため、この地域では当時、必要以上の乱獲が行なわれることはありませんでした。この追い込み漁の仕方は、現在の島民にそのまま受け継がれ、今では伝統行事として毎年行なわれています。
湾の海底は、クジラの骨で埋め尽くされています。ここで多くのクジラが捕獲されてきた痕跡です。
息をのむほどの景観を誇るフェロー諸島ですが、毎年、漁が行なわれる湾はクジラの血で真っ赤に染まります。
漁では、漁船に乗った人々が連絡を取り合いながら、クジラやイルカの群れを囲むようにして湾へと追い込みます。浅瀬に追い込まれたクジラは、浜に待機している人々によって一匹ずつ銛とナイフで仕留められます。囲まれた動物たちに、逃げる隙はありません。