モロッコの小さな村に住む女性、ザハラ・アブータリブさん。
彼女は養子3人とその孫達に囲まれ、裕福な生活ではないものの、幸せな毎日を送っています。
しかしザハラさんの人生は、時に命の危険さえ感じることがあったほど、困難の連続でした。
それは1955年のこと。
第一子となる子供の誕生を楽しみにしていたザハラさん。
しかし、彼女の状況が普通ではないことがすぐに判明したのです。
ザハラさんは非常に初期の段階で産気づいたのですが、48時間経っても子供が産まれなかった為、病院へと運び込まれました。
当時の医療レベルは現在とは比べられないほど低いもので、妊婦に対するエコー診断なども存在しません。