一家は感謝を伝えるために再び刑務所を訪れます。
その時ザックくんがしたことが皆を驚かせました。
ザックくんは、コンパニオンドッグを訓練してくれたクリスさんにありがとうのハグをしたのです!
このザックくんの行動に両親もびっくり。
ザックくんが人にハグする姿を最後に見たのは、もう何年も前のことだったそうです。
これにはクリスさんも感極まり、思わず涙。
クライドのおかげでザックくんの症状が改善したことに、彼も心を動かされたのです。
クリスさんがある男性と言い争いになり、取り返しのつかないことをしてしまったのは21年前のこと。
クリスさんは服役中、事件のことをあまり口にすることはありませんでした。
しかし、この時、涙ながらにあの時の事をこう語ります。
「あの時の自分は、正しいことをするのが怖かった。臆病者だったんだ。」
犬を訓練するプログラムをし、人の手助けするということは、彼にとって、罪を償う方法の一つだったのではないでしょうか?
クライドと出会えたことでザックくんの人生は変わりました。
ザックくんがパニックになりそうになると寄ってきて、うまい具合に注意をそらすクライド。
そんなクライドを見ると、ザックくんも落ち着きを取り戻すことができるのでした。
そのことにより、夜もぐっすり眠れ、友達もできました。
以前は別の学校への編入も考えていたザックくんですが、今では成績トップの特別クラスに通えるほど、症状は改善したのです。
殺人罪で服役していたクリスさんが、罪滅ぼしのために積極的に行ってきた「自閉症」に悩む人々に向けた、犬を訓練するプログラム。
心を閉ざしてしまったザックくんにとって、このクライドの存在は掛け替えのない存在になりました。
シェルターで保護された犬たちが救われ、同時に自閉症に悩む人々の手助けになるこのシステム。
まだ日本では行われていない取り組みですが、今後日本でも実現する日がやってくるといいですね!
Writing by S.Shingo of cadot
出典:Gift From Behind Bars Is Changing Autistic Boy’s Life、2014 Rockies Opening Day
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