どこか、雰囲気が重い感じの親子。
悪い事をしてお母さんに怒られたのかな。と、最初はその程度に思っていた私ですが、親子のテーブルへオーダーを取りにいった時気づいたのです。
「ご注文はお決まりですか?」
そう尋ね、ふと目線を子供の方へ向けた時でした。
長袖が捲れて肘のところまで腕が見えていた女の子。
そこには、酷いアザが見え隠れしていたのです…
私と目が合った女の子は、咄嗟に服を引っ張ってアザを隠しました。
少ししか見えませんでしたが、青黒く酷いアザ。
「もしかしたら…」
嫌な予感がした私は、他のテーブルを回りながらもずっとその親子の様子を横目で見ていました。
すると、女の子がトイレに向かったので、私はすぐに女の子の後を付けて、一緒にトイレへ入り小声で聞いてみる事に。
大丈夫?
痛いよね…今日、どこかでコケたの?
そう尋ねると、女の子はクビを横にフリます。
そして、女の子のある異変に気付いたのです。