スリムな体、風になびく長い髪、短いスカート。
そんないたって普通の後ろ姿をしたロシア人の彼女が、振り向くと多くの人が驚きを隠せないようです。
21年前にカティアはこの世に生まれてきました。
しかし、そんな彼女を見ていた母親はあることに気が付きます。
それは生まれたばかりの娘の顔に皺ができていたこと。
しかもその皺は次第に深くなっていき、数日後ではなく、数時間後にはカティアの顔は老人のようになってしまったのです。
医師が確認したところ、プロジェリア症候群(早老症)と診断しました。
そして医師はあと1年生きていられるかどうかも分からないという厳しい現実を突きつけました。
そんな状況に耐え切れず、カティアの父は若い妻と娘を残して家を出ていってしまいます。
彼女の父親が最後に残したのは「こんな子ども、僕は耐えられない」という痛烈な言葉でした。