でも、一番辛いのは他の誰でもなく息子本人。
しかし息子はいつも笑顔で一生懸命私達家族と会話をしようとして、人一倍気を遣ってくれる優しい子でした。
自分の容姿がこんなんだからと、いつも通院する際一目を気にしながら車イスを押す私を気遣う息子。
お母さん、ゴメンね。
ボクがこんな姿だから皆笑うだろうし、お母さんも恥ずかしいよね。
早く病気治せるように治療頑張るよ。
明るく一生懸命話してくれる息子。
この息子の言葉に励まされていた反面、正直心が痛む気持ちもありました。
息子が家で療養しながら一緒に過ごせる事が私達家族にとっては何より嬉しく、私達家族にとっては、それが何よりも幸せな時間でした。
そんな、自宅から日々病院へ通院している道中で、あまりにも酷過ぎる息子に向けられた言葉の暴力は起きたのです。
いつもと変わらず、駅員さんに協力してもらい車イスを電車にのせて息子と電車へ乗車。
病院の最寄り駅までは20分程で着きます。
いつもより少し乗客が多いなと思い、電車の端っこへ移動しようと、もうすぐ出発しそうな中少し急いで車両内を移動していた時です。
一組の若いカップルの前を通り過ぎた時、とんでもない言葉の刃が飛んできました…