「最後の親孝行に」
片桐被告はこの日、車椅子の母を連れて京都市内を観光し、2月1日早朝、同市伏見区桂川河川敷の遊歩道で
「もう生きられへん。
此処で終わりやで。」
などと言うと、母は
「そうか、あかんか。
康晴、一緒やで」
と答えました。
片桐被告が「すまんな」と謝ると、母は「こっちに来い」と呼び、片桐被告が母の額にくっつけます。
すると母は、
「康晴はわしの子や。
わしがやったる」
と言ったそうです。
この言葉を聞いて、片桐被告は殺害を決意。
事件に発展したのでした。
そして、母の首を絞め殺害。
そして自分も包丁で首を切り自殺を図ったのでした。
冒頭陳述の間、片桐被告は背筋を伸ばして上を向き、肩を震わせ眼鏡を外して右腕で涙をぬぐう場面も見受けられたそうです。