授業の最後に、私は決まって次の自作の詩を朗読します。
「あなたの息子は
あなたの娘は、
あなたの子どもになりたくて生まれてきました。
生意気な僕を
しっかり叱ってくれるから
無視した私を
諭してくれるから
泣いている僕を
じっと待っていてくれるから
怒っている私の話を
最後まで聞いてくれるから
失敗したって
平気、平気と笑ってくれるから
そして一緒に泣いてくれるから
一緒に笑ってくれるから
おかあさん
ぼくのおかあさんになる準備をしてくれていたんだね
私のおかあさんになることがきまっていたんだね
だから、ぼくは、私は、
あなたの子どもになりたくて生まれてきました。」
上の娘から夫との馴初めを尋ねられ、お互いに学生時代、障がい児施設でボランティアをしていたからと答えたところ
「あぁ、お母さんはずっと梓のお母さんになる
準備をしていたんだね」
と言ってくれたことがきっかけで生まれた詩でした。
昨年より私は特別支援学級の担任となりましたが、梓を育ててくる中で得た多くの学びが、いままさにここで生かされているように思います。
「お母さん、準備をしていたんだね」
という娘の言葉が、より深く私の心に響いてきます。
- 是松いづみ(福岡市立百道浜小学校特別支援学級教諭)
『致知』2013年2月号「致知随想」より -
素晴らしいお話です。
確かに、ダウン症であっても、それを”個性”として捉えることができるのならば、特別視する必要がなくなるのでは?と考えられますね。
やはり、子供の純粋で素直な心から学ぶことが多いことを実感してしまう、そんなお話でした。
皆さんの周りに様々な障害を患っている人がいましたら、このお話を聞いて感じたことを、ぜひとも実行してみてはいかがでしょうか。
Writing by S.Shingo of cadot
画像引用元:http://www.japan-mmcc.com/after/
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