病気になるも飼い主から見放された犬。その犬が息を引き取る直前に、飼い主に見せた最大限の行動に驚きと涙が止まらない

2015.10.25 impression

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確かに、もうすぐ死んでしまうほど苦しい犬が、元気そうに外に出ようとは思わないはず。
もしかしたら、目の前で死んで、母を困らすようなことをしたくなかったのかもしれない。
何より、最後に、母に擦り寄りたかったのかも。
 
そんな時、母はムクの前で、初めて泣くのでした。
そして、息絶えているムクを抱きしめるのです。
 
「そうだったんだね」
「ありがとう」
「ごめんね、ムク」

 
後にも先にも、涙を流した母はその時しか見たことがありません。
初めはムクのことが嫌いだったと話す母。
でも、最後の最後でムクが母に見せた「思いやり」は、遅かったかもしれないけど、しっかりと母の心に届きました。
 
今は母も亡くなってしまいましたが、我が家には二代目ムクがいます。
この子も優しい優しい、思いやりに溢れた犬。
病弱とは無縁の二代目ムクは、今日も元気に外を走り回っています。
 


Writing by Misako Yamaguchi


画像引用元:http://blog.goo.ne.jp/shibainutetsu/e/f7679d4e06f92d796817a6419307f02d


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