2010年のこの時期、日本海側は大雪に見舞われました。
そんな中、女子中学生とその母親が受験前日の夜、試験会場から300km以上離れた場所で足止めを食らうという絶望的な状況に陥ってしまいました。
この女子中学生は埼玉県川越市に住む、川口瑠美子さん。
中学一年生のころに、航空自衛隊のブルーインパルスを見た時からパイロットになる夢を持ち続けていました。
そして三年生になった瑠美子さんは夢を実現させるため、石川県輪島市にある航空高校を受験することを決意したのです。
入試前日の2010年1月16日、瑠美子さんと母のスサナさんは新幹線で新潟県長岡市まで行きます。
そこから電車とバスを乗り継いで高校のある輪島まで行く予定をしていました。
ところが、その日の新潟は大雪に見舞われます。
そのため、乗るはずだった列車が運休してしまったのです。
時刻は午前0時、航空高校までの道のりはまだ300kmと途方もない距離。
このままでは試験開始の9時に間に合わないという、どうしようもない状況に、瑠美子さんは泣き出してしまいました。
引用:YouTube