「私の感動したことは、人の優しさです。金沢まで向かっている途中『よし、輪島までいっちゃる!』と言われました。このような形で人の優しさにふれることができ、感動、感謝」
無事に試験を終え、合否通知を待った瑠美子さん。
後日、瑠美子さんの元へと届けられたのは合格の通知でした。
学校はお礼を言おうとトラックに書いてあった運送会社の名前から「ヨコヤマ」さんを探し当てて、電話をかけたのです。
ヨコヤマさんの最初の一言は「その子どうなりましたか?」だったそうです。
合格したことを伝えると「あーよかった」と安心したような声を漏らしたのです。
この瑠美子さんたちの体験した心温まるエピソードはテレビや新聞などでも取り上げられ、日本中を感動させました。
しかし、ヨコヤマさんはその後も一切取材に応じることはなかったそうです。
理由は
「たいそうな事をした訳じゃないから」
だそうです。
いかがでしたか?
仕事中にもかかわらず、大きく遠回りをしながら瑠美子さんたちを試験会場へと送り届けたヨコヤマさん。
そしてその出来事を、大したことじゃないと話せる器の大きさ、とても素敵ですね。
ヨコヤマさんにも受験生の娘がおり、この出来事は他人事ではないという思いから行った優しさに、大勢の人が感動することとなりました。
きっと瑠美子さんはこの出来事を生涯忘れることはなく、素晴らしいパイロットに、そしてヨコヤマさんのように優しさを振る舞うことのできる大人になってくれることを信じています。
Writing by S.Shingo of cadot
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