「この写真に写っているの私です!」3.11で流されていた写真を拾った男性。この写真が後に運命的な出会いを生んだ

2016.03.03 impression

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震災前に二人で撮った写真は、川谷さんの発見した1枚の写真を除いて全て津波に流されてしまいました。
 
披露宴のスクリーンには2人が紹介する写真が映し出され、その中には川谷さんが発見した写真も映し出されることに。
 
この偶然が生んだ奇跡の出会いに、来場者の多くは涙を流したと言います。
 
しかし、奇跡はこれだけでなくもう一つありました。
 
なんと一緒に写っていた携帯電話。
それも芳賀さんが所持していた携帯電話だったのです。
 
二つの遺留品はたまたま同じところに流れ着き、大阪から訪れた川谷さんの目に止まり拾い上げられました
 
この偶然は、まさに奇跡としか言いようがありませんね。
 
芳賀さんは川谷さんと初めて会った時の言葉を今でも鮮明に覚えているそうです。
 

 
「2人とも生きててくれて、ほんまによかった」
 

 
写真を拾った当時から「2人が生きていてほしい」と願っていたため、この奇跡の出会いに感慨無量だったのではないでしょうか?
 
突如発生した津波により家や車、二人の思い出の写真も全て流されてしまった小坂さんと芳賀さん。
ボランティアに訪れていた川谷さんに偶然拾われた一枚の写真にどれほど心を救われたか計り知れません。
 
震災のもたらした心の傷はとても深く、今もその当時の記憶が鮮明に蘇るという被災者はまだ大勢います。
川谷さんのように失ったものを取り戻すという行動は、被災者たちの唯一の光になるのではないでしょうか。

 


Writing by S.Shingo of cadot


出典:asahi.comrojyonotabibito.world.coocan.jp


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