帝王切開が行われ、カルロスも心配な気持ちでしたが、手術が終わればすぐに彼女と会えるという言葉を信じ外で待ちます。
そして手術が終わり、手を優しく握ると彼女は麻酔から目を覚ましました。
しかし、カルロスは何か異変を感じました。
すると突然モニターからピーピーという音が鳴り始め、医者や看護師が慌てて部屋に戻ってきます。
そしてカルロスは一旦部屋の外に出されて、次に彼女に会った時には既に帰らぬ人となっていました。
医者は事情を説明しますが、カルロスの頭には全く入ってきません。
まるで世界が終わったかのような気持ちでした。
どうしたらこんな事が起こるんだ?あんなに順調だったのに、急に亡くなった。さっきまで生きていたのに今は…
幸せの絶頂から急にどん底に突き落とされたカルロス。
しかし、彼には彼女との間に授かった4人の子供たちがいます。
亡くなったエリカの分までこの子たちを一生懸命育て、大学そして良い仕事に就けるようにすると誓うため彼は最後の手紙を綴りました。
そして、決まっていなかった4人目の子供の名前は”エリカ”にすることに決めます。
亡くなった彼女に捧げるために。
念願だった子供たちに会えたと思いきやその代償に最愛のパートナーを失ったカルロス。
想像をするだけでもとても心苦しい出来事ですが、彼の表情を見る限り気持ちは既に父親として子供たちを立派に育てるという前向きな気持ちに変わっているように感じます。
これからも大変なことが待ち受けていると思いますが、彼には彼女の分まで子供たちと幸せになって欲しいですね。
Writing by Y.sato of cadot
出典:Erica Morales、Erica Morales Memorial Page
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