聴覚障害者の夫婦の元に産まれた健常者の子ども。親の差別を受ける中で気付いた取り返しのつかない事実に言葉が出ない。

2016.04.02 impression

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そこは同じ聴覚障害者のみんなが集まるボランティアで、全く手話がわからない健常者に手話を教える講座だった。
 
僕の親はその講座を開いた主催者だった。
 
そこには、僕の親がいつもと変わらない笑顔で堂々と健常者に対して
手話で話しをしている姿があった。

 
もちろん通訳の人はいるが、親の手話は言葉が無くてもはっきりと僕の目、心に届いた。

 

僕は、今までなにを見てきたのだろう…
そんな気持ちが自分の中に響き渡った。

 

僕は産まれた時から音のない世界で生きてきました。

でも僕はなにも不便だと思ったこともありません。
 

こうして、大事な家族もできました。

かけがえのない宝物もできました。

僕は幸せです。

僕にとって目と目で会話ができる手話は最高のコミュニケーションだと思っています。

 


Writing by S.ayu of cadot


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