モムチロさんと最後に連絡を交わしたのは60年以上前。
それでもかつて自分が愛した男性のことが気になったマリヤさんは、友人の助けを借り、その噂が本当か調べてもらいました。
どうやら噂は本当だったようです。
そして残念なことに、モムチロさんが2011年に亡くなっていたことも分かりました。
モムチロさんの生涯エピソードに地域の人々は盛り上がりましたが、驚きはこれだけではありません。
モムチロさんが、マリヤさんに遺産の一部を残していたことが判明!
その額なんと100万豪ドル(当時約8000万円)!セルビアの通貨で700万ディナールというとんでもない金額をマリヤさんに残していたのです。
マリヤさんは、60年以上も言葉を交わしていなかったモムチロさんの行動に胸の奥が熱くなったといいます。
この出来事はすぐさま国中に広まり、マリヤさんは新聞やテレビなどからの取材を受けることに。
メディアからお金の使い道を聞かれた時にマリヤさんが語った言葉がセルビア中の人々の心を動かしました。
マリヤはこの巨額の大金を、今まで彼女を支えてくれたきた人々と分け、残りは恵まれない人に譲りたいと言ったのです。
「こんなに沢山のお金は必要ない。冬でも、水、パン、薪があれば十分よ。それに私が近々行く場所では、お金なんて必要ないもの」
マリヤさんはモムチロさんから授かった巨額の大金は自身のためではなく、支えてくれた友人と分けるなど、決して私利私欲のために使うことはありませんでした。
とても素敵なエピソードですね。
離ればなれになって60年が経ったにも関わらず2人の愛で結ばれていたのです。
諦めていたマリヤさんもこの素敵なプレゼントに心打たれたのではないでしょうか。
こんな粋なプレゼント、してみたいものですね。
Writing by S.Shingo of cadot
出典:heftig.co
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