”規則を破った”ある警察官の判断と行動、あなたはどう思いますか??

2016.05.04 impression

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数年前の5月の連休中のこと。
あるご夫婦がライトバンのレンタカーを借りて、佐賀県から大分県の佐伯(さいき)市を目指して出かけました。
 
佐伯市からは、夜11時に四国行きのフェリーが出ていたからです。
有料道路も整備されていなかった時代なので、十分な時間の余裕をもって出かけたつもりでした。
 
でも迷いに迷ってしまい、大分の湯布院に着いたときは夜の9時になっていました。
 
ご主人は、これでは間に合わないと焦って、大分南警察署に飛び込み、佐伯までの近道を聞きました。
 
警察官は、
 

 
「我々、大分の慣れた人間でも佐伯までは距離があり、山道で複雑なので道に迷ったり、事故にあうかもしれません。
今晩はあきらめて、ゆっくりここへ泊り、明日出かけたらどうですか?」
 

 
とアドバイスしました。
しかし、ご主人はこう言いました。
 

 
「それはできません。
実は私たちの19歳になる娘が、高知県でウィンドサーフィンをやっている最中に溺れて亡くなったという報せを今日受けたのです。
 
生きた娘に会いに行くのなら明日でもいいのですが、死んでしまった娘ですから急いで駆けつけてやりたいのです」
 

 
と正直に事情を話しました。
 
それを聞いた警察官は、
 

 
「そういうことなら、全力をあげて何とか努力だけはしましょう」
 

 
と言いました。
 
そしてすぐにフェリーの会社に電話をし、事情を説明して出港を待って欲しいと頼みましたが、
 

 
「公共の乗り物でもあるし、キャンセル待ちが何台もあり、難しい…
とにかく10時半までには来て下さい」
 

 
と断られました。
 
そんなやりとりをしている間、もう1人の警察官がある行動を起こしました。

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