公園にたたずむ一人の少年。
彼の身なりはボロボロで、履いている靴には穴が空いています。
そんな彼の耳には、周りで楽しそうに遊ぶ人たちの声も全て自分を蔑む声に聞こえてしまっているようです。
池の前に立ち自分の惨めな姿を見つめる少年。
ふと顔をあげて、遠くを見つめると彼の目にはベンチに座る綺麗な格好をした少年の姿がありました。
惹きつけられるように少年の近くにいき、同じベンチの端に座るとボロボロの身なりの少年は横目で綺麗な格好をした少年の姿を確認します。
やはり近くで見ても、シワ一つない清潔感溢れる服、靴にすら汚れ一つなく自分の格好と比べると差は歴然。
あまりの差に少年はさらにショックを受けます。
綺麗な格好をした少年が片手を上げて挨拶をしてきますが、軽く無視。
そのまま少年はふてくされるように、その場を去ってしまいました。