私の母は若くして関節リウマチを患っています。
発症し始めたのは20歳ぐらいのころ。
当時は病気に認知度もなく、名前を言っても多くの人からは信じてもらえない状態だったのだとか。
そのため母は誰にも相談できず、一人で病気と闘っていたそうです。
私が小学生のころのことでした。
私と弟にも心配かけさせまいと一人で抱え込んでいました。
父もこの病気を知っていたようですが、私たちには決して教えてくれなかったのです。
私たちが成長するにつれて、母は寝たきりの生活が増えていきます。
家を出る時も布団の中から「行ってらっしゃい。」
学校から帰ってきても、まだ布団の中から「おかえりなさい」
心配になり、声をかけても「ちょっと休めばすぐ良くなるから」とだけ告げ、そのまま寝込んでしまう日もありました。
正直、私と弟は母の対応が気に入らず、気持ちがどんどん滅入っていたことを覚えています。
そして、小学2年生だった弟は、ある問題を起こしてしまったのです。