夫が突然この世を去り、家中が花だらけに・・・。8年後、その理由を知り胸が張り裂けそうになる。

2016.05.30 impression

sam000

 

 

でもチューリップの前で約束しました。
どんなに辛くても泣かずに負けずに生きてゆきますって。
涙と悲しみの日々は私を強くしてくれました。
  
私は今再びあなたに恋をしています。
夢の夢だとわかっているけれど、あなたに逢いたい。
 
返事の来ない恋文を書きながらあなたの笑顔がぼやけて見えません。
本当に本当にあなたが好きでした。
 
この想い、あなたに届くかしら……。
 
あなたが逝って八年、たくさんの人と出逢い、優しさや思いやりに感謝という温かさを感じられるようになりました。
 
幸せをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
 
最後に我がままを云ってもいいですか。
 
私がそっちへ逝った時はあの優しい笑顔で迎えて下さい。そして「おかえりなさい」って云わせて下さい。
 
あなたに出会えて心から幸せです。もう少しこっちで精一杯生きてみます。待っていて下さい。
 
心の中にいるあなたへ。「ありがとう」

 

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このラブレターは、応募者4747人の中から入選者185人に選ばれました。
 
初めて夫へ書いたラブレターからは、佳代さんの浩志さんに対する大きな愛情と、前向きな気持ちが伝わってきます。
 
会いたい気持ちは変わらず、悲しみは消えずとも、前を向いて歩んでゆくことはできるということを教えてくれるようです。
 
この手紙の内容に、多くの方が涙したと言います。
 
JR福知山線脱線事故にて、多くの人が亡くなりました。
 
その中でも、再び前を向いて歩むことのできた、少ない一人ではないかと思います。
 
この世から去っても、夫を想う気持ちは変わらない。
その深い愛情に、胸が締め付けられるような思いになりました・・・
 
佳代さんはその後、友人とともに、大切な人を亡くした人を音楽で励ますグループを結成。
 
忘れられる痛みを知るからこそ「私は覚えている」というメッセージを音楽で伝えたいという佳代さんは、被災地など、全国各地での演奏活動を通じて人々に勇気を与え続けているそうです。
 

この佳代さんの手紙で、思いを伝えることの大切さを改めて実感します。
 
皆さんは、大切な人に想いをしっかり伝えられていますか?

 


Writing by S.Shingo of cadot


出典:toyoharu.seesaa.net


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