「この子は小さかったんですけど、鼻がゴルフボールみたいにとてつもなく大きかったんです。どうすればいいかわかりませんでした。この子がどんな見た目でも、母としての愛はもちろんありました。」
オリーの脳の一部は、鼻から育っていたのです。
医者は脳瘤(脳ヘルニア)と診断し、脳が飛び出している穴も見つけました。
脳瘤を持って生まれる確立は1万人に1.7人の割合ですが、通常後頭部にできるそうで、オリーの例は非常に珍しいものでした。
オリーが育つに従って、彼の鼻も大きくなっていきました。
悲しいことに赤の他人に、彼を産むべきではなかったと言われることもありました。
そしてオリーをみて笑う人もたくさんいました。
オリーが無邪気に笑うたびにエイミーは心を痛めました。
わずかな接触でも重症に至る可能性があったからです。
そして彼の鼻は彼の成長と共に大きくなり、リスクが高くなっていったのです。