決まってオムライスと飲まないコーヒーを注文するおばあちゃん。注文の理由を聞いたら、思わず涙が出る返事が返ってきた

2015.02.18 topics

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「このカフェは、夫とずっと一緒に通ってたカフェなんです」
「私はここのオムライスが、夫はここのコーヒーがとにかく大好きで」

 
自分が働くカフェのメニューを長年好きでいてくれたという話に、幸せな気持ちになる私。
「そうだったんですね」と笑顔で頷くと、
 
「でも私はコーヒーが飲めなくて、いつも美味しそうに飲む夫がずっと不思議だった」
 
と言います。
 
笑顔で話してくれるおばあちゃん。
何とも微笑ましい話だなと思っていたのですが、そこで急に違和感が。
 

コーヒーが飲めないのに、なんでコーヒーを注文するんだろう?
 
そんな事を思っている私に気付いたのか、おばあちゃんが話を続けます。
 
「夫は8年前に交通事故で亡くなってしまったの」
「仲良しだったから、すごく辛かったんだけどねぇ・・・」

 
笑顔なんだけど、何とも寂しそうな表情をするおばあちゃん。
言葉が見つからず、「そうだったんですか・・・」と言い、私も黙ってしまいます。
 
でも、おばあちゃんはニコっとして、私に話を続けてくれました。
 
「それでも、ここのコーヒーの匂いを嗅ぐと、夫と来ていたときの事を思い出せて、幸せいっぱいになるの」
「コーヒーは飲めないけど、この香りはすごく大好き」
「だから、いつも注文させて頂いてるんです」

 
いつもニコニコとしながら美味しそうにオムライスを食べるおばあちゃん。
飲めないコーヒーを注文するのは、大好きな旦那様を近くに感じたいからなんだ。
そんな事を思いながら、「大好きだったんですね、旦那様のこと」と聞くと、とびきりの笑顔で、
 

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