th_kaden

「可哀想ですよ、あの中国人たち」
 
30代くらいの男性は、割り込みする中国人を一言も制止しなかったレジ店員に対して、声をかけます。
「えっ?」とその男性の顔を見るレジ店員。
するとその男性からは、意外な言葉を口にするのでした。
 
「だから、あの人たち、可哀想ですよって」
「あなたが注意しないせいで、日本はこうやって割り込みをしても良い国なんだと思われるじゃないですか」
「秩序を守ったり相手に思いやりを持ったりしているのが日本の良いところなのに、あなたのせいでそれを感じる事ができないんですよ」

 
ポカンとするレジ店員。
男性は更に言葉を続けました。
 

「それにこうやってレジを割り込む行為を続けていたら、日本の人に嫌われるんですよ、あの人たち」
「せっかく旅行に来たのに、嫌われ続けて帰るなんて、可哀想じゃないですか」

 
相当、イラッとするような状況でした。
しかしその男性は、自分の苛立ちを伝えるために店員に文句を言うのではなく、中国人を思いながらの本質的な言葉を店員に伝えるのでした。
 
「次にああいう人がいたら、ちゃんと注意したほうがいいですよ。相手のために」
 
言葉を言い終わると、そそくさとレジを後にしました。
店員は何も言いませんでしたが、何か考えているような表情をしていました。
 
こうやって、物事の本質を考えると、全く違った見方になる事が世の中には多々あります。
こうして一つ二つと思考をする事で、自分の行動や言動が一つも二つもより良いものになるかもしれませんね。
 


Writing by Yuki Kato of Cadot


Cadot(カド)は、心暖まるキュートな話題を
毎日あなたにお届けします。

ステキと思ったら、是非フォローして下さい
 

 
【あなたのストーリーを広めませんか?】
Cadot-カド-では、読者様の心暖まる話や心に響く感動話を募集しています。
Cadot-カド-で取り上げて欲しい話がありましたら、こちらまでメールをお願いいたします☆
 
※採用された場合、公開前に記事内容の確認のメールを差し上げます。
また、全ての話を採用する訳では御座いません。予めご了承くださいませ。

 
【本記事の無断転載について】
本記事は、読者からの寄稿または取材を元に弊社専属ライター及び弊社契約ライターが作成した記事になり、記事の著作権は弊社のみに帰属します。
キュレーションサイト、バイラルメディア、まとめサイト、ニュースサイト、ブログなどへの本記事コンテンツの無断での部分引用・全文引用・流用・複写・転載について固く禁じます。
無断掲載が確認された場合、法人・個人問わず弊社が別途定める掲載費用をお支払いいただくことに同意されたものとします。
※著作権法に定められる一般的な「引用の目的上正当な範囲」(参考リンク先『審友会』引用説明1~4における全ての条件を満たす範囲)での一部引用については、この限りではありません。