男性にとって、子供の出産の大変さはなかなか具体的には知り得ないもの。
そうした大変さを妻と共に感じ、支え、共に乗り越えようと、妻の子供の出産に立ち会う男性もたくさんいるかと思います。
しかし、その出産の瞬間というのは、決して甘い考えで臨める様なものではありません。
その男性は、かねてから妻の出産に立ち会うと決めていました。
出産が始まり、分娩室に立ち会い、妻を支えようと共に頑張る気持ちでいました。
ところが、長い分娩時間の中で、早々にトラブルが起きてしまいます。
大量の血を見てしまった男性は気を失ってしまい、その場で倒れてしまったのです。
意識が戻った後も、決して立ち会いに臨める様な体調ではなく、最終的には出産の瞬間に立ち会うことができませんでした。
妻子共に無事で最高の結果となったのですが、自分が最後まで立ち会うことができなかったことに、心の底から落ち込んでしまう男性。
仕事中同僚にその話をすると「最低だな」と軽く笑われながら揶揄われる始末。
もちろん励ます為に冗談で言ったのだと思うのですが、その言葉ですら深く傷ついてしまう程、男性の気持ちは沈んでしまっていました。