息子も娘も大泣きの中、息子を掴み立たせ、「お兄ちゃんでしょ、こんな事やっちゃダメでしょ!」と再び注意をする母親。
そうすると息子は、
「○○(娘の名前です)ばっかりだしもう嫌だ嫌だ!」
と、足をドタバタさせながら、母親の肩を叩いてそのまま肩に抱きつくのでした。
「もう…」
と言いながらも、次第に冷静になった母親は、「寂しかっただけなのかな」とふと息子の事を考えます。
そう思いながら肩に抱きつく息子を見ると・・・
途端に、胸が締め付けられる感覚が襲ってくるのです。
娘が出来てから、娘ばっかり構っていたかもしれない。
悪さばかりする息子を、勝手に見放していたかもしれない。
悪さしていた理由が、「私たちに構って欲しいから」だとしたら・・・
私は、なんて酷いことをしていたのだろう。
泣じゃくる息子をたぐり寄せながら、そんなことを思ったのでした。