もちろん、お腹を痛めて産んだ、大切な大切な一人娘。
こんな状況に、何度も涙した事もありました。
しかしこうした状況を生み出したのも、すべて自分のせい。
せめて邪魔せずに、遠くから娘の幸せを祈ろうと、遠い地から思いを馳せていました。
一人娘が家から飛び出して、早10年。
その間、一度たりとも、私たちの住む実家に帰ってきた事はありません。
電話をしても、折り返しなどほとんど無し。
「もしかしたら、もう二度と会う事もないのかも」と、本気で思っている程でした。
しかしゴールデンウィークの長期休みのシーズン。
今まで一度も電話などかけてこなかった娘が、突然実家に電話をかけてきます。
「来週の週末、家にいる?」
「ちょっと会いに家にいくから」