生まれつき体が弱い私は、幼い頃から病院の入退院を繰り返していました。
今、この記事を書かせて頂いているのも病床の上からです。
学校もろくに通えなかったので、”外の世界”にはあまり友達がいません。
でも、病院内の看護師さんや患者さんの中で仲良くなった大事な友達はいます。
寂しい事もありますが、ここはここで楽しい事もたくさんあります。
私は、大部屋ではなく少人数の個室で入院生活を送っています。
私含め2人~3人の小部屋の中で、病状が良くなった患者はどんどん退院していきますが、もちろんそうでない患者もたくさんいます。
この病院で長い時間を過ごしてきた私は、たくさんの生死を見てきました。
患者本人が病状と戦い苦しむ姿はもちろん、亡くなった時の遺族の悲しい姿も山ほど見てきています。
しかし、悲しい事だけではありません。
少し前まで私と同部屋だった女の子がいます。
彼女は、私の2個上のお姉さん。
彼女もまた、難病に犯され小さな頃からあちこちの病院を転々としてきたそうです。
そんな彼女にまつわる、病院で起きた奇跡を綴りたいと思います。